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鎌倉時代末から南北朝初期に制作されたといわれる本作は、親鸞聖人のお姿をうつした絵の中で、もっとも大きなもので、「鏡御影」、「安城御影」とともに、親鸞聖人三影のひとつに数えられております。
首に白い帽子を巻き、黒袈裟を着けて、上畳に斜め向きに座る構図と、膝前に二股の杖が置かれていることから、「安城御影」をもとにして描かれたといわれております。
しかし、この「熊皮御影」では、「安城御影」で描かれていた桑の火桶や猫皮の草履など、聖人の生活感を感じさせる品々が描かれておらず、敷皮は狸皮から熊皮に、上畳の縁も高い格式をしめす大紋に変えられているなど、聖人の神格化の兆候が表れております。
他の御影と違い、いわゆる「うそぶき」の相貌ではなく、壮年期のたくましい表情で描かれております。また、絵の右上の隅にある賛銘は、「行者宿報設女犯 我成玉女被犯一生之間能荘厳 臨終引導生極楽」と、六角夢想偈四句を行書体で墨書されているのが大きな特徴です。
この偈文は、聖人が妻帯を決意する契機になったものですが、御影の賛銘にされることは極めてめずらしく、壮年期の風貌とあわせて、この御影が制作された背景と意図に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
【仕様・体裁】
軸寸法:天地217.0cm×左右100.0cm
印 刷:デジタルリトグラフ多色刷
用 紙:特漉鳥の子紙
箱 :高級柾目桐箱入り
定価 480,000 円 (税込)

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