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もっとくわしく知る

東寺密教曼荼羅

教王護国寺(東寺)

日本一の高さを誇る五重塔で有名な東寺は、延暦13年(794)桓武天皇によって平安京に遷都されたとき計画された官寺です。平安京の玄関口ともいうべき羅城門を挟んで東寺と西寺が両翼を広げたように建立されました

その2年後、嵯峨天皇は、唐より帰朝した空海に東寺を授けました。
ここに日本にはじめて真言密教の根本道場が誕生します。以来、1200余年を経て、東寺は、平安遷都当時の姿のまま、弘法大師空海の教えを伝え続けています。

教王護国寺(東寺)

国宝両界曼荼羅

国宝両界曼荼羅は、正式には伝真言院曼荼羅(でんしんごんいんまんだら)〈西院本(さいいんぼん)〉といいます。宮中の真言院で用いられたと伝えられ、金剛界(こんごうかい)、胎蔵界(たいぞうかい)ともに画絹3枚からなる小規模な曼荼羅です。東寺に現存する曼荼羅のなかでもっとも古く、彩色曼荼羅の最高傑作といわれています。
剥落や破損も少なく、鮮やかな色彩をいまに伝えます。

国宝両界曼荼羅

元禄本曼荼羅

制作当初の鮮やかな色彩をほとんどといっていいほど鮮明に残している元禄本曼荼羅(げんろくぼんまんだら)は、1693年(元禄6)、徳川綱吉の生母、桂昌院が施主として仁和寺(にんなじ)の考源が発願(ほつがん)し、宗覚(しょうかく)によって描かれました。
現在も真言宗のもっとも重要な修法、後七日御修法(ごしちにちみしほ)で用いられています。

DVDだから実現した細部諸尊の拡大

保存上の配慮から、通常明るい光のもとで見ることのできない「両界曼荼羅」と、現在も修法に用いられている「元禄本曼荼羅」の極めて貴重な曼荼羅が、ここに初めて映像化されました。1000年以上も昔に描かれたとは思えない「両界曼荼羅」の輝くような色彩と官能に満ちた質感を、まるで目の前で実物を見ているような鮮明さで再現します。

真鍋俊照(まなべしゅんしょう)氏が監修

曼荼羅研究の第一人者である真鍋俊照氏が、描かれている仏たちの利益や図像学的見地までわかりやすく解説しました。
1939年東京生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。文学博士。画家。金沢文庫文庫長を経て四国大学大学院教授、金剛院仏教文化研究所所長。著書に「マンダラは何を語っているのか」「曼荼羅の世界」「密教図像と儀軌の研究」上・下など多数。

学ぶ楽しさをコンセプトに構成

エデュテイメントという、楽しみながら学ぶ教材が注目されています。
「エデュテイメント」とはEducation(エデュケーション=教育)とEntertainment(エンターテイメント=娯楽)の合成語で、まさに「よく遊び、よく学ぶ」を体現したものです。「東寺 密教曼荼羅」のDVDは、この考え方をもとにして制作しました。これまでの解説本では表現が不可能であった無限の曼荼羅世界を、映像と音声で初めて立体的に細述。デジタル映像ならではのコンピュータ・グラフィックス加工や、映像のズームアップの半永久的に劣化しない精細な画質と、諸尊を動的にとらえるカメラワークで、一尊一尊が浮かび上がってくるかのような実在感です。

ワークショップや総合学習の新たな形として、またご法話の教材として、専門的な図像学の研究資料として、さまざまな活用ができるよう構成されています。



チャプター選択で見たい所が見られる

見たい映像をすぐに頭出しできるチャプター機能をつけました。
胎蔵界で410体、金剛界で1241体という諸尊の迫力ある微細映像を瞬時に探すことができます。

「四智讃(しちさん)」など声明(しょうみょう)を収録

東寺真言宗青年会の全面協力による声明と真言を映像と組み合わせました。四智讃(しちさん)、心略讃(しんりゃくさん)、不動讃(ふどうさん)、理趣経(りしゅきょう)など多数の声明を収録しました。

●「四智讃(しちさん)」とは、唐代の密教系声明をいまに伝える梵語讃の代表曲。
内容は、鏡のようにあらゆるものを差別無く見る智、自他すべてのものが平等であることを理解する智、平等のなかにおのおのの特性があることを理解する智、そして、あらゆるものを完成に導く智、この4つの智慧を讃える詩です。

DVDのシナリオ付の解説書

総合解説書は、B6判124ページ、両界曼荼羅、胎蔵界、金剛界、そして元禄本曼荼羅をくわしく説明しました。また、DVDのシナリオを加え、確認しながら映像を見ることができます。また、1巻ごとに解説小冊子がついています。